病院のロゴ作成をするのならば

ロゴは、企業や個人などそのロゴを掲げている存在の顔となる存在であり、非常に重要といえます。適当に考えてしまうと、利益につながりません。ロゴをうまく作成することができれば、集客アップにつながるほか、企業のイメージを固めることにも役立つでしょう。

そのようなロゴには、しっかりとした作成手順があります。ロゴの作成と病院のロゴについて紹介します。

ロゴ作成の注意点①独自性を追求

ロゴの作成の際には、いくつかの注意点があります。そのひとつがオリジナリティがあるロゴを作成するということです。ロゴは、企業の顔となるもので、イメージを固める際に大いに役立ちます。大企業のロゴに似通ったデザインにすれば、多くの人の目につき、意識する人も多いでしょうが、あくまでも大企業への意識でしかありません。

流行のデザインを取り入れたロゴを作成すれば、一時的に大きな注目を浴びることがあるでしょう。しかし、流行は盛り上がるとともに衰退もします。流行がすたれてしまえば、そのロゴデザインも注目されなくなります。また、独自性のある細部にこだわったロゴを作成すれば、模倣されたとしても一線を画すデザインとなります。

このようなことから独自性を追求したオリジナリティの高いロゴを作成することが必要です。

ロゴ作成の注意点②様々な使用シーンを想定

ロゴを作成する際には、様々な使用シーンを想定することが重要です。ロゴは、必ずしもカラー印刷されるとは限りません。新聞でモノクロ印刷される可能性もあります。モノクロ印刷してもわかりやすいデザインとなるように、色を多用しすぎないということが必要です。

また、ロゴは看板に大きく印刷されることもあれば、雑誌の端に小さく印刷されること、テレビコマーシャルで短時間しか放送されないこともあります。大きく印刷された際に余白が目立つようなデザイン、小さくして柄がつぶれてしまうデザイン、短時間では意味が理解できないデザインは避ける方が良いでしょう。

ロゴ作成の手順①ターゲットとテーマを決める

ロゴの作成手順として、まず行うことはターゲットを決めて、ロゴのテーマを絞り込むことです。ロゴは、著作権に引っかかるようなものでなければ、特に規制はありません。そのため、どのようなテーマにしてもよいですが、企業や商品と一切かぶらないものを作成しても意味がありません。

伝えたいことを伝えるためには、まずターゲットを定めることが必要です。

ターゲットとは、商品の購入者や購読者、サービスの利用者などのことを指します。そしてターゲットを決めたうえで、そのターゲットたちにどのように思われたいのか、というテーマを決めます。どのような印象を持たれたいのかといったことがテーマとなるでしょう。

テーマが決まれば、デザインの方向性が定まります。

ロゴ作成の手順②コンセプトを決める

ターゲットとテーマが決まったならば、デザインのコンセプトを決めることになります。コンセプトとはロゴの全体像のことです。しかし、ただ漠然と考えていても、出てくるものではありません。そのため、ターゲットや商品から連想することができる言葉をできるだけ書き出してみるとよいでしょう。

また、「○○とすれば」といったような置き換えでイメージできる言葉を書き連ねるという方法もあります。これらの言葉を書き出して、その中から最適なコンセプトをピックアップします。

ロゴ作成の手順③モチーフを決める

コンセプトと同時にモチーフも定めます。コンセプトと同じように、連想や置き換えによって出てくる言葉の中から選ぶとわかりやすいです。モチーフを決めれば、ロゴデザインの方向性が定まるので、デザインをしやすくなるでしょう。

ロゴ作成の手順④アイデアを出し清書

モチーフとコンセプトから出てくるアイデアを、ラフスケッチのようにどんどんと紙に描きだしていく作業が次に行うべき作業です。思いつくものは、すべて紙に描きだし、その中から良いと思うデザインをピックアップして、さらに描きこんでいきます。

具体的なデザインが定まったならば、いよいよパソコンでの清書へと入ります。もちろん手書きで清書しても構いません。線の太さや揺れを調節し、配色を決め、文字の配置などを細かく調節すれば、完成です。これらの手順を守らずに、いきなりパソコンでデザインを考え始めても、うまくアイデアがまとまることは少ないです。

何時間もパソコンと向き合った割に、結局完成せずに終わるといったことにもなりかねないので、しっかりと手順を踏むとよいでしょう。

病院のロゴの重要性

病院やクリニック、歯科医院などでは、ロゴマークは非常に重要です。地方から人が来るような大病院でないから大して意味がないと思っている人もいますがそのようなことはありません。ロゴマークは、その病院のイメージを固める大きな意味があります。

そもそも、病院などの医療関係の広告には大きな規制があります。自由に宣伝することが難しいため、言葉での宣伝で独自性を持たせることが難しいという側面があります。このことから、視覚に訴え掛けることができるロゴマークは非常に重要な意味を持つこととなりました。

医療関係の施設は数多くあるので、その中から独自のイメージを与えるために、ロゴを作成してホームページや看板などのあらゆる場所に設置することが増えています。多くの場所でロゴマークを見た患者は、無意識のうちにその施設へのイメージを固めていっているのです。

病院のロゴのテーマ

病院のロゴには、ある程度特定のテーマというものがあります。それが「安心感」や「信頼感」、そして「清潔感」といったものです。病院は、ターゲットである患者にとっては、ある意味体を預ける場所です。そのような場所に安心感や信頼感、そして清潔感がないとなると、利用したいと思わないでしょう。

そのため、「安心感」や「信頼感」をテーマとすることが、この業界における特徴です。小児科のクリニックなどとなると、これらに加えて子どもが好むようなテーマも加えてくることが多くなります。

美容関係ならば、「美しさ」や「上品さ」を入れることもあるでしょう。

病院のロゴのキーワード

病院のロゴとしてよく選ばれるキーワードやコンセプトとしては、「やさしさ」や「安心」、「信頼」、「つながり」、そして「サポート」などがあげられます。病院のターゲットである患者の欲しい言葉を考えると、このような言葉が連想されるでしょう。

病院のロゴのモチーフ

病院のロゴに使用されるモチーフとしては、花や葉、そして手、人などがあげられます。花や葉は、人々の気持ちを癒す存在であり、手や人の絵柄は人をサポートするイメージにつながるものです。そのため、これらのモチーフが良く使用されます。

また、清潔感を表すために白色を使用することが多いほか、冷静さを表すために青を使用することも多いです。このほか、病院の象徴である赤十字をモチーフとして使用することもあれば、歯科医院では丈夫な歯の象徴であるリンゴを使用することもあります。

集客アップにつながるロゴを

ロゴマークは、ターゲットやコンセプト、テーマを決めてから考えなえれば、デザインが全く出てこないこともあれば、意味のないデザインしかできないといった事態になることもあります。手順を踏んで作ることが重要です。

病院では、宣伝方法が限られていることもあり、ロゴマークを使用することが非常に多くあります。手や花などのモチーフを使用して、安心感や信頼感を感じるロゴマークを作成してください。