シンプルで印象に残るロゴを作る!ロゴ作成の方法を紹介

企業やブランドの価値を高めるために、ロゴは欠かせない存在です。このことは、自社製品が多くのひとの目に触れる大企業だけでなく、規模の小さな企業や個人事業主の方にも当てはまります。特にこれから新しいサービスやブランドの立ち上げを考えている方にとって、印象的なロゴはサービスやブランドを認知してもらうために必要です。

この記事では、シンプルで印象的なロゴを作る方法を紹介します。

そもそもロゴはなんのために作られるのか、考えたことはありますか。世の中には多くのロゴマークがあふれていますが、いざ自分がロゴを作ってみようと思わない限り、なかなかその存在意義について思いをはせることはないでしょう。

しかし、ロゴは企業やブランドの顔ともいえる重要な存在です。イラストが付いているロゴマークは、テキストだけの会社名やブランド名よりも強く印象に残り、企業やブランドの認知度アップに貢献してくれます。また企業やブランド、サービスのイメージアップにつながるのも、ロゴの存在意義のひとつです。

ある調査では、「ロゴマークがかっこ悪いと、その企業の商品やサービスに不安を感じる」と答えたひとが全体の6割を超える、と発表しています。つまり、印象的なロゴを作ることによって、商品やサービス自体の価値を底上げし、より消費者に選ばれやすいものに変えることができるのです。

(ロゴ作成はテキストが重要!テキストを工夫することでロゴの印象が変わる!)

ロゴを作るには主に4つの方法があります。シンプルかつ洗練されたロゴを作るには、ある程度費用をかけてプロに作成を依頼するのが近道です。具体的には、クラウドソーシングサービスを利用する方法や、ロゴ販売サイトで購入する方法、デザイン会社に依頼する方法があります。

それぞれ依頼の仕方や価格に特徴があるため、それらをよく理解したうえで適した方法を選択すると良いでしょう。ロゴは費用をかけずに作ることもできます。具体的には、ロゴジェネレーターと呼ばれるウェブサービスを使って作る方法が一般的です。

ロゴはいちから自分で作ることも可能ですが、ロゴのデザインは自由度が高いため、洗練されたものに仕上げるには、ある程度のセンスと技術が求められます。そのためロゴを無料で作りたい場合には、ロゴジェネレーターを使っての作成がおすすめです。

有料でロゴ作成を依頼する方法のひとつめは、クラウドソーシングサービスを活用して個人に依頼するというものです。クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼したいひとと受注したいひとをつなげるウェブサービスのことで、代表的なものにランサーズやクラウドワークス、ココナラなどがあります。

クラウドソーシングサービスでロゴ作成を依頼する際にかかる費用は、2万円~3万円が相場です。クラウドソーシングでロゴ作成を依頼する場合、その多くが「コンペ形式」と呼ばれる仕組みを活用して行われます。コンペ形式では、特定のクラウドワーカーに仕事を依頼するのではなく、サイトに登録しているすべてのワーカーを対象にデザイン案を募集します。

その結果、集まった案のなかから気に入ったものをひとつ選び、そのデザインを制作したワーカーにのみお金を払うのがコンペ形式の仕組みです。比較的低価格で多くのデザイン案を集められるクラウドソーシングは、「ロゴ作成に多くの費用はかけられないが、ロゴを自分で作るのは大変だから外注したい」と考えるひとに向いています。

しかしクラウドソーシングサービスにも弱点があります。それは登録しているワーカーの技能がまちまちなことです。クラウドソーシングサービスはやる気さえあれば誰でも登録可能なため、正真正銘プロと呼べるような技能を持ったひとから、素人に毛が生えた程度の技能しかないワーカーも存在するのが現状です。

したがって、集まるデザイン案すべてが高品質なものである可能性は低いと考えられます。もしあなたが玉石混交のデザイン案のなかから、より良いものを選び抜くことに自信がない場合、クラウドソーシングでのロゴ作成は避けたほうが良いでしょう。

有料でロゴを作成する方法のふたつめは、ロゴ販売サイトで購入するというものです。ロゴ販売サイトとは、プロのデザイナーによってあらかじめデザインされたロゴのなかから好きなものを選び、そこに会社名やブランド名を加えてロゴを作ってくれるウェブサービスのことです。

代表的なロゴ販売サイトには、ロゴマーケットやロゴタンクがあります。ロゴマーケットの場合、価格は29,800円~69,800円まで5種類が用意されています。

価格はやや高めですが、ロゴ作成に関する修正やアレンジが無料で行えるのがロゴマーケットの強みです。

一方のロゴタンクは、ロゴの手直しやリメイクにかかる費用は別途かかりますが、その分ロゴの本体価格が7,900円と低めに設定されています。どちらのロゴ販売サイトでも、購入できるロゴはすでにデザインされたものであるため、他の方法よりも納期が短いのが特徴です。

また気に入ったデザインが見つかれば、少ない費用でロゴを作ることができるのもロゴ販売サイトの特徴です。

デザイン会社に依頼し、プロのデザイナーにロゴを作成してもらう方法もあります。デザイン会社にロゴ作成を依頼する場合の価格相場は、5万円~20万円と幅があります。これはデザイン会社の規模や実績によって価格が左右されるからです。

実績があるデザイン会社の場合には、ロゴをひとつ作成するのに、30万円以上の値段をつけているところもあります。このようにデザイン会社にロゴデザインを依頼する方法は、クラウドソーシングサービスやロゴ販売サイトを活用する方法よりも高いコストがかかるのが特徴です。

しかしその分デザイン会社では、「どのようなロゴを作りたいのか」や「そのロゴでなにを伝えたいか」などを細かくヒアリングし、その結果を詰め込んだ質の高いデザインを考えてくれます。したがって費用対効果を考えれば、ロゴ作成をデザイン会社に依頼するのは決して高い買い物ではないのです。

またロゴを作成してくれるデザイン会社のなかには、デザイン案を無料で提案し、気に入ったものがあった場合のみ料金が発生するシステムを採用しているところもあります。このようなサービスを提供している会社として代表的なのが、ビズアップ(biz-up!)とLOGO市です。

ビズアップは3案~20案、LOGO市は2案の無料提案が受けられ、万が一そのなかに「これだ!」と思うものがなければ、一切費用は発生しません。それぞれ費用は、ビズアップで98,000円から、LOGO市で59,000円からです。

このようなサービスがある会社を選べば、「高いお金を払った割にできあがったロゴがいまいち」というリスクを最小限にすることが可能です。

(ロゴ作成に特化したデザイン会社「ビズアップ」の特徴)

ロゴを作成する目的はさまざまなので、なかにはロゴ作成に費用をかけられないというひともいるでしょう。そんな方には、無料で使えるロゴジェネレーターを活用するのがおすすめです。ロゴジェネレーターとは、サイトに登録されているテンプレートを組み合わせ、シンプルなオリジナルロゴが作れるウェブサービスです。

ロゴジェネレーターには、主にテンプレートのなかからイラストやフォントを自分で選び、ロゴを組み上げていくタイプのサイトと、業種や業界、ロゴの雰囲気などを選択し、その結果をもとにジェネレーターが自動でロゴを作ってくれるタイプの2種類があります。

テンプレートを自分で選ぶタイプのジェネレーターは自由度が高いため、たとえテンプレートを使用していたとしても、オリジナリティの高いロゴが仕上がります。後者のロゴを自動で作ってくれるタイプのジェネレーターは、質問に答えるだけでロゴが作れる手軽さが魅力です。

またロゴジェネレーターには、無料ですべての機能が使えるものと、一部の機能のみ無料で使えるものがあります。利用制限があるロゴジェネレーターでは、無料の場合、ダウンロードできるロゴのサイズや画質が制限されることが多いです。

また商用で利用できるロゴをダウンロードする場合は有料になるサイトもあります。したがってロゴジェネレーターを活用して無料でロゴを作りたい場合には、そのロゴジェネレーターが無料でどこまでできるのか、よく確認してから使うようにしましょう。

(サイズが大事!ロゴ作成を行うときはサイズを考えよう!)


ロゴは企業やブランドの顔ともいえる存在です。シンプルで印象的なロゴを作るにはさまざまな方法があり、それぞれに異なる個性があります。どの方法を選ぶのかは、ロゴを作る目的や用途、かけられる費用によって違ってきます。

したがってロゴ作成の方法を的確に選び、満足の行くロゴを手に入れるには、まずこれらの目的や用途を明確にする必要があるのです。これらがはっきりすれば、自ずと選ぶべき方法が見えてくるはずです。